この度、一般社団法人建設コンサルタンツ協会が主催する平成28年度懸賞論文(学生部門)において最優秀賞を受賞しました。審査講評および本文についてはホームページから閲覧することができます。(審査講評については以下のリンクより御覧ください)
http://www.jcca.or.jp/achievement/article/pdf/kouhyou28.pdf
今回提案したレポートは『付帯施設のIoT化と高質化による新しい道路空間のあり方の提案』と題したものです。普段は、まちづくりや景観形成において質的にレベルの高いものを作り出したいと考えていますが、単なるデザインがいいものというものは、個人が発注者ではない限りは実現性が低いのが実情です。
やはり、質の高い空間を実現するためには、まずは利便性や実用性、メンテナンスコストを下げるというところからスタートし、その仕組みにデザインや景観の要素も取り込んでいくというプロセスを入れていくというのが実現性の高い方法だと考えています。
そういった中で、公共事業として人々と関係が深い道路構造物の中で、今後も必ず存在する必要があるものを、更新時から高質化と実用性をさらに高めたものにしていくということは、今後重要ではないかと考えています。
研究においては、具体的な景観形成などについての議論ができていないのが実情ですが、理想論や絵に描いた餅で終わらずに実空間をきちんと質の高いものにしていくための方法論や選択肢がより多くなる社会にしていきたいと考えています。
seiya takayanagi
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