渋谷の再開発工事が本格化するのに伴い,渋谷の魅力を再発見・顕在化するためのイベントとして開催されているshibuya1000.2009年から毎年3月前後の開催されているが,2年目の2010年にイベント全体の会場構成を担当した.
渋谷駅の地下空間を用いて,渋谷をテーマとして1人の作家(写真家)が100枚の写真群を1つの作品として制作し,それを展示するとともに,大学(研究室)で渋谷をテーマにしたインスタレーションや展示の製作を分散させ,渋谷駅の地下空間全体をひとつのオープンミュージアムとする風景を生み出した.渋谷を訪れた女子高生,サラリーマン,OL,様々な人々が足をとめ,さらにそれが風景となるという光景が生まれ,普段の殺風景とも思える地下通路とは一線を画す空間となった.
1年目(2009年)とイベントの趣旨は同様であったが,構成面では,ゾーンごとの作家の配置,地上での渋谷の風景とのバランス等の考慮とともに,地下交通空間特有の風や湿度,そして建設直後における場所における素材に応じた施工方法を考案し適応した.
また,建設途中であった副都心線渋谷駅(現在は東急東横線と直通)の線路およびホームを活用し,ランウェイとステージを設計した上で,イベント開催時の1日限定で終電後にファッションショーを開催した.コンクリートで囲まれた空間,線路とホームという特殊な関係性を活用したショーは空間の可能性を更に引き出すこととなるイベントとなった.
type :展示構成
date :2009.10 – 2010.03(検討・設計)/ 2010.03(イベント開催)
links :http://www.shibuya1000.jp/_002/index.html
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